前回はシンガポールのレストランでのドローンの活用方法を紹介しました。
今回は世界で一番ドローンの実用や法整備が進んでると言われているカナダでのドローンのサービスを調査しましょう。
カナダのAED運搬
みなさんはAEDをご存知でしょうか。AEDとは、突然心臓が正常に拍動できなくなった心停止状態の心臓に対して、電気ショックを行い、心臓を正常なリズムに戻すための医療機器のことです。
カナダでは、ドローンを使ってAEDを運ぶテスト飛行が行われています。テスト飛行の内容は以下の通りです。
- 心肺停止で人が倒れた際に携帯電話で通報
- 通報先はGPSを使い現場への最短距離を検出
- 通報から1分後にドローンが出動
- 最高速度は時速80キロ
- 林の上や水上も移動できるためアクセスしにくい場所にも素早く到着できる
- 到着するとAEDの音声ガイダンスにしたがって周囲の人が対応
実験の結果は、救急隊より5~6分も早かったそうです。多くの人の命を救える素晴らしい実験結果です。
心停止からの経過時間は1秒たりとも無駄にできないので、これは素晴らしいテクノロジーの応用例ですね。
日本のAED運搬での実現性を考える
動画 :TU Delft - Ambulance Drone(救急ドローン)
日本でのAEDの国内の設置台数は既に40万台を超えたとされています。なのでこの事例は日本でも適応できそうです。人命もかかっていますし、人命を重んじる日本でも問題なく受け入れられるでしょう。
ただ、残念なのは、日本の一般人のAEDを活用した事例が少ないことです。普及台数ではなく、使用者である市民のAED啓発に多くの課題が残っているのが現状です。
ドローンの技術的な側面よりも、日本人のAEDに関するリテラシーが普及の鍵になりそうです。
カナダのドローンの法整備
他の記事や今回の冒頭でも記載したように、カナダはドローンの法整備が進んでいると言われています。
学ぶことはまねぶこと。きっとカナダのドローンに関する法は、日本で法律をつくっていくうえで役に立つはずです。
次は、カナダはドローンの法を調べてみましょう。
参考
- 世界のドローンビジネスの調査 - その1 シンガポールのレストラン -
- ワールドビジネスサテライト,1/7,特集,進化するドローン
- 解禁10年、普及は進んだが 少ない市民のAED活用 設置方法、啓発に課題
- 進化するドローンビジネスと法規制
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