- 公開日:2015年01月04日
- 最終更新日:2015年08月01日
KADOKAWAとDOWANGOの代表取締役川上量生氏のcakes(ケークス)でのインタビューをまとめた本。予想以上に面白く読めました。
プラットフォーム自身がコンテンツをつくるべき
理由はコンテンツビジネスをしていないプラットフォームは、とにかくコンテンツの値段を下げようとするから。
最後は、値下げ競争で地獄になってしまう。任天堂のように、プラットフォームとコンテンツを両方つくったほうが良い。
クリエイターが増えれば増えるほど、作品の多様性は失われていく。
オープンなマーケットでみんながコンテンツをつくれるようになればなるほど、コンテンツの実質的な多様性は減る。 解が多いということは、ある解に向かって自動的に収束していくということだ。なので、クリエイティブが今以上に豊かになるなんてことは幻想である。
オープンなマーケットほど勝つのが難しい
数がいっぱいいたら、価値が下がるのは当たり前。
個人的にすごく腑に落ちました。勝ち残るには、みんながやりたがらない面倒くさいことや、マネが難しいニッチなことをやるべきだと思いました
コンテンツにはメディアが必要で、その後コンテンツはブランド化する。
結局、コンテンツはどこに紐付いて市場ができるかというと、メディアである。そして、コンテツが成熟していくと、コンテンツではなくブランドが評価されるようになる。典型例はゲームで「任天堂」「ドラゴンクエスト」などとついているかが、売れ行きを左右する。
会社でも同じですね。鈴木さんだから信用できるとか、佐藤さんだと不安だとか、人のブランド価値によって、与えられる仕事が変化する。こうなると逆転は難しい。差は拡大する一方になる。
新しいことを成功させるには
なんでもやらされて、なんでもやらないといけない環境で、人間ははじめて自分の頭で考えだす。
ベンチャーの黎明期にはすごい人がたくさん誕生しても、会社が大きくなると誕生しないことにもつながっている。
なまじ知っているよりも知らないほうが良い。素人の感覚はすごく重要。
起業について
起業のコストが安くなったは嘘。会社をはじめても最初の条件は同じではない。
誰でも起業しやすくなったということは、それだけ競争も激しいということ。
勝つために必要なのは勇気じゃなくて計算。理詰めで先を見てリスクに対処してくのが正しいやり方。
血液型について
AB型は起業に向いてない。
O型がやれ!
まとめ
最後のほうのインタビューは結構グダグダで、あまり面白くありませんでした。
でも、全体でみると、とっても面白い本だったと思います。
KADOKAWAとDOWANGOがこれからどうなっていくのか注視していきたいと思わせてくれる内容でした。
- 非終身雇用時代の会社と従業員の新たな関係 - 書評 - 『ALLIANCE アライアンス―――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用』
- 重要なことだけに注力する - 書評 - 『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』
0 件のコメント:
コメントを投稿