2010年8月29日日曜日

androidアプリとiphoneアプリを開発して思ったこと その2

~スマートフォンアプリはお金にならない。とりあえず冷静になって現実を見ろ ~の巻

iphoneアプリやandroidアプリは基本儲かりません。
最近、iphoneアプリでお金を稼ぐ灘の高校生が話題になりましたね
でも、メディアが取り上げるのは極一部の人です。しかもこれは陽の部分。
実際、iphone長者とかになれるのは、プロ野球選手とか、作家とかになるくらいの確率なのが現実だと思います。

さらに、androidアプリの場合はもっとひどいです。
iphone長者になった人はいても、android長者になった人は聞いたことがありません。


最近の記事で、androidの「Advanced Task Manager」を作成したアプリの開発者は、年間10万ドル以上を稼ぐ見通しだということですが、iphoneアプリに比べるとだいぶ規模が落ちますね。
 しかも、このアプリは、androidの市場シェアがiphoneの市場を越えた海外市場での話です。
日本国内でのシンデレラストーリーはまだ存在してません。

それもそのはず、androidMarketの現状は以下のような状況なのです。

  • 50の壁。有料アプリの76%は販売本数50本未満にとどまる。
  • 99の法則。有料アプリの値付けの最頻値は0.99ドルと安価。次が1.99ドル。値付けへの下方圧力は強い。
  • 30の事実。実体験では、有料アプリのキャンセル(返品)率は34%と高い。
  • 有料アプリの比率は43%。
  • 英語圏が圧倒的に優勢。コメントの分布を見ると、英語によるコメントが81.3%、日本語によるコメントは1.1%。アクティブユーザーは英語圏に集中している。
  • ドル建てが優勢。有料アプリの値付けは、ドル建て、円建てなどを選べるが、ドル建てが70.86%、ユーロが13.89%、UKポンドが9.20%、円が6.05%.
  • 日本が強いのはコミック。コミックのカテゴリでは円建てアプリが54%と過半数を越えている

参考データ:http://hoshi.air-nifty.com/diary/2010/08/android76500992.html

とんでもなく、厳しい数値ですね。スーパーブラックマーケットです。
現状では、とてもビジネスとしてなりたっているとはいえません。
今androidアプリの開発を行うのは、未来への投資であり、ボランティアだと割り切るくらいの覚悟が必要です。

 このようなぺんぺん草も生えてないような状況にも関わらず、これからはandroidの時代だ!と言い切る識者の多いこと多いこと。根拠はなんなのでしょうか?

Googleというブランドを脊椎反射に信仰してるだけなのではないでしょうか。


私に言わせれば、androidはまだ時期尚早のプラットフォームです。
確かに、androidは一技術者・開発者として見ると、iphoneの10倍くらい魅力があります。
でも、ユーザー視点でみると、買う理由がないと思います。
androidはOSが3.x位になってようやくiphoneとまともに戦えるようになるのではないでしょうか。

ちょっと長くなってしまったのでこの続きは次回にします。
せっかくなので、次回はandroidアプリを中心にお話をしていきたいと思います。

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