2015年6月5日金曜日

初めてのインフレ経験から学んだこと

最近、あらゆる場面で物価の上昇を感じるようになってきました。
これまでは物価上昇のニュースがあっても、実感したことはほとんどありませんでした。
基本的には、社会に出てからずっとデフレ経済しか経験していなかったので、インフレ経済を体験するというのは、大きな経験になっています。
そこで、今日はインフレから学んだことを記述していきたいと思います。

インフレの脅威


私が投資を始めたのは、7,8年前になります。
その間に、様々な投資本を読んできました。

その中で『敗者のゲーム』という本を読んだ時に、印象的だった内容に

「インフレの脅威」

というものがありました。

「インフレの脅威」とは、世の中は基本的にインフレで物価の値段はどんどん上昇する。なので、銀行に預けていてもお金は目減りしてしまう。だから株式投資をすることは重要である。株式投資は資産を維持するために必要なことで、投資しないとお金は実質どんどん減ってしまう。ということです。

説明されていることは、頭では納得できる内容ですが、日本で生活しているとあまり実感がありませんでした。
しかし、いざ実社会でインフレを経験すると、お金というものは物価を購入するツールに過ぎず、必要以上に銀行に預けていてもほとんど意味がないということが理解できました。

投資は机上よりも経験から学ぶことが多く、若い時からこれまで投資の経験を積んでこれたのは幸運で、本当に良かったと実感しています。
老後には○○円必要とか、子供を産むと××円かかる等の記事をよく目にしますが、所詮は今の物価と社会常識からの視点に過ぎません。
もっと大切なのはその時その時の世の中のルールを知って対応することなのだと、経験をもって理解することができました。

仕事をリタイアしてはいけない


私はあまり考えたことがないのですが、資本を貯めたら仕事を辞めてゆっくりしたいとか、老後は趣味に興じたいという人は意外に多いですよね。

ただ、今回のインフレを経験して思ったのは、『仕事をリタイアしてはいけない』ということです。
インフレとかデフレとかに関係なく、仕事は可能な限り続けるべきです。

もちろん多くの資本があって、投資の配当だけで生活できれば働く必要はないかもしれまん。
でも、そういった人はごく一部の少数派でしょう。
それになにより、資本主義の恩恵に預かって生きているのですから、働けるうちは働くべきではないかと思います。

そして、多くの資本のない大部分の人には、投資や貯金より、労働して対価を得ることが一番のインフレ対策です。

お金について学習し考えるようになった


今回のインフレで一番良かったことは、お金に対して以前よりまじめに考えるようになったことです。
やはり人間は自分で経験することで、学習するし、勉強するようになります。
今はいい時代で、ちょっと調べれば歴史を知れるし、対策を学ぶことができます。

今回のアベノミクスを発端とするインフレも、過去のインフレと対策は同じです。
国の制度でも、個人の確定拠出年金、ふるさと納税、NISAなど、色々な新制度が生まれています。

どんな世界だって学ぶことができるし、楽しむこともできるし、問題の解決だってできる。
僕が今回のインフレで学んだ一番の収穫は、過去の人達の知恵の素晴らしさです。

まだまだ私は未熟者。
過去の経験に学びながら、新しい世界を作っていけたらいいなと思っています。

以上

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