時間があったので上野で催されているレオナルド・ダ・ヴィンチ展にいってきました。
GWなので混雑しているかと思っていたのですが、あまり混んでいませんでした。
ダ・ヴィンチコードで起きたダ・ヴィンチブームはすでに終了したことを実感しました。
初めて行ったレオナルド・ダ・ヴィンチ展なのですが、とても良かったと思います。
その中で私が感じ取ったのが以下の3点です。
- 質をあげるには大量の作品をつくる
- 常にメモを取り、メモには絵や図も一緒に残す
- 徹底的に研究する
この3点について以下で私見を述べたいと思います。
質をあげるには大量の作品をつくる
まず最初に思ったのがこれです。ダ・ヴィンチといえば天才性が注目されますが、残した作品の数も凄いです。 どんな天才でも大量の作品をつくるのは大変なことですし、多くの時間を創作時間に費やさないといけません。
量質変化という言葉がありますが、ダ・ヴィンチの作品からは数をこなしたことによる質の向上も見て取れます。 がむしゃらにやるのが良いとは思いませんが、沢山の作品をつくるということはクリエイターにとってやはり大事なことなんだなと思いました。
常にメモを取り、メモには絵や図も一緒に残す
今回は、アトランティコの手稿も展示されていました。
アトランティコの手稿の展示は私が今回一番勉強になったと思ったことで、今後のもの作りにいかしていきたいと思ったことが沢山ありました。
ダ・ヴィンチは大量のメモを残していますが、そのほとんどに絵や図を含んでいます。文字だけのメモというのはほとんどありません。これはとても優れたメモの残しかただと感心しました。
私の場合でいうと、どうしても言葉だけのメモを残してしまいがちです。なので、これからは図やイメージも残しておこうと思いました。
やはり、アイディアは形として残したほうが後々役に立つでしょうし、デザインや思考を整理するのにも大きく役立ちそうです。
徹底的に研究する
どんな分野の達人でも、欠かせないのがこの習慣です。やはりダ・ヴィンチも例外にもれません。
ダ・ヴィンチは当時の著名な書籍を徹底的に研究したようです。
ちなみにダ・ヴィンチは以下のような本に影響を受けたようです。
- イソップの生涯と寓話
- 軍事論集
- ユークリッド原論
- 東方見聞録
- 他に神聖比例論等
ユークリッド原論と東方見聞録は一度は読んでおきたいなあと思いました。
私は恥ずかしいことにどれも読んだこと無いです。いやあ、無教養ですな。神聖比例論とか絶対理解できなさそう。
まとめ
ダ・ヴィンチは500年以上前の世界を生きた人物です。でも、現代人でもとても参考になる点が多いです。
歴史に残る大天才なのは確かですが、誰よりもクリエイターとして当たり前のことを当たり前にこなした人物と言えるかもしれません。
日本のものづくりの力が弱くなっていると言われて久しいです。
ものづくりに関わっている人は是非行ってみてください。もちろん、芸術分野やルネサンスの時代に興味がある人にもおすすめです。
先人の残してくれた偉大な知恵を借りて、新しいイノベーションが日本に生まれるといいですね。
僕もすごく力を貰えた気がします(単純)。
でわ。
追記
レオナルド・ダ・ヴィンチ展 天才の肖像は2013年6月30日までです。
公式サイト