を読みました。
以下、その感想です。
これからの時代は、フリーの製品が増えていく。そして、フリーからお金を生み出すビジネススタイルがどんどん生まれくるだろう。それが、二十一世紀型の経済モデルとなる。
そんな内容の本です。
私はIT業界に身を置いているのですが、この本の内容はこれから先の時代を見据えるうえで、絶対に知っておかなければならないことだと思います。
現在、私が仕事で構築しているシステムも、フリーの製品が多く使われています。OSはLinux(CentOs)です。サーバーはApacheです。データーベースはMySQLです。APサーバーはTomcatです。使用言語はJavaです。
上記であげた製品は全てフリーです。これらを使い、システムを構築してます。もちろん、システム作成には、人件費や保守費用など色々な費用が発生しますが、フリーの恩恵は非常に多いのです。
この本の中で特に感銘を受けたのが、中国やブラジルの市場の音楽に対するフリーの考え方です。
現在、日本では年々音楽CDの売り上げが下がってきていて問題になってきています。しかし、中国やブラジルはそもそもCDが売れなません。それは、タダ同然のコピーが市場に溢れかえっているからです。中国やブラジルでは、音楽CDの販売はビジネスにはならないのです。CDとは、フリーなのです。生活に絶対的に必要なものではないのです。
しかし、中国やブラジルのアーティスト市場では、そのコピーを利用してお金を稼ぎます。フリーの経済学にのっとり、彼らは音楽がコピーされて損失した以上の金額を稼ぎ出すのです。それが、フリーの経済学、二十一世紀型の経済学なのです。
今、あなたが見ているこのページもフリーで作成されています。googleのblogはフリーです。
もちろん、この書評を読むものフリーです。貴重な時間を浪費してこの書評を書き込んでも、私にはなんの利益にもなりません。でも、私は書き込みます。これがフリーの経済学なのです。
お薦めの本です。一度目を通してみてください。
きっと世界がこれから向かう先が、ぼんやりと見えてくるのではないでしょうか。
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