2014年11月9日日曜日

野村克也の「菜根譚」感想

本屋に立ち寄って思わず衝動買い。パラパラとめくっただけで良い本だなと思ったので。

菜根譚とは

菜根譚とは今から400年前に中国で書かれた本である。野村克也氏だけでなく、巨人をV9に導いた川上哲治氏も愛読していた本だという。

ITエンジニア(時代に)が読むべき本?

Google worksの次に手に取った本だが面白かった。時代が変わっても不変な考え方は多い。
例えば、googleのミッションステートメント「邪悪になるな(Don't be evil)」は、菜根譚の「心のこもった言葉が人の気を動かし、組織の基礎になる」を具現化している。
なぜなら、googleはミッションステートメントを守るために巨大な中国市場から利益を無視して撤退した。googleは中国400年前の金言をしっかり守ったわけだ。
撤退した市場が中国市場とは皮肉な話であるが。

読者ターゲット

主に経営者とか管理者だと思う。でも、組織に属していないフリーのエンジニアが読んでも得られることは多いと思います。

心に残った言葉

少し紹介します

早熟は晩成にはかなわない。

これは確かにそうですね。年齢を重ねて学べば学ぶほどに己の無知が理解できるし、心も頭も体も鍛錬しなければいけないことに気づきますね。勢いだけでなく、理論で物事をコントロールできるようになると調子の波が減ります。

小さなことにも手を抜かない。

当たり前のことだけど、なかなかできないことです。一流であればあるほど基礎を重視し、小さなことにも手を抜かない傾向がありますね。

一つのことをまっとうすることで得られるものは多い。

本当にその通りです。何をやってもうまくいく人は、たいてい本質を見抜くことができる人です。
生まれつき本質を見抜く能力が高い人もいますが、たいていの人は後天的に身につけていきます。その一番確実な方法は得意を極めることですね。

素質は平凡でも非凡な努力で道を極める。

これは島田紳助さんも言っていた気がしますね。才能と努力をかけたものがその人の総合的な能力だと。
才能が平凡な3でも努力が5できればなんとかなると。さすがに才能が1だと無理みたいですがw

まとめ

400年前にこんな優れた本が書かれていたとは素晴らしいですね。人間の寿命なんてたかだか100年程度なので、やっぱ道を極める人の思考は似るんですね。

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