2010年5月16日日曜日

日本人総経済評論時代がきていることについて その2

前回の日本人総経済評論時代がきていることについてその1では、現在の不況対策として、国債を刷って公共事業を行うべきという意見と、法人税を下げて国際競争力をつけて企業の儲けをあげ、税収を増やすべきだという意見には賛同できないと記述しました。

なので、今回は賛同できる意見について述べたいと思います。

まず、一番合理的だと思ったのは、ベーシックインカムの導入です。
べーシックインカムとは、簡単にいうと総国民基礎年金制度です。
一定の金額(7~8万程度)を全ての国民に支給し、最低限の生活を保障するのが目的です。
たとえば、ベーシックインカムが月7万円で、子一人の3人家族なら21万円が月の最低世帯収入になります。さらに父親・母親が月10万ずつ稼げば、41万円になります。
当然インフレも発生するでしょうが、最低限の生活を維持するのは問題ないでしょう。

なにより、ベーシックインカムの導入に賛成する一番の理由は、現代に労働の必要性を感じないからです。「働かざるもの食うべからず」というのは旧時代の発想だと思います。現代はテクノロジーの発展で食料を大量生産できるようになり、各国で農業の量を規制している状態です。農業人口は飽和なのです。今後は、さらに少ない人手で、大量の食料が生産できるようになるでしょう。他の国では水が問題となりますが、日本では問題ありません。そのうち、他の国でも改善されるでしょう。

近い未来、人間が生きていく上で必要な食料の維持に、これまでのような労働は不必要となります。つまり、生きていきためには働かないといけないという既存の概念が崩れて、なんのために生きて、何をして働いていくのかという新しい概念に変わっていくのです。

これは幸福であるともいえますが、不幸であるともいえます。とはいえ、ここで幸福論について語っても仕方ありません。ただ、ベーシックインカムというのは、これからの時代に適した考えだということが言いたかっただけです。

長くなったので、これでベーシックインカム導入賛成論はこれで終了したいと思います。
次回は、今後の世界では経済が発展して景気が回復しても、庶民は景気回復の実感を得られない世界に移行しているという考えを述べたいと思います。

でわ、また次回。

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