2010年10月29日金曜日

faceBook・ビジネス・マーケティング

faceBookを使ってファンページを作成してます。
ついでに、faceBookの特徴も調査中です。以下、調査結果とまとめです。


・ファンページとはなにか

「企業サイト」のようなもの

・普通のHP, Blogと何が違うのか

ファンページは、facebookの中に出店できる支店サイトのようなもの。
商品やサービスの注文を受付けできること以外にも、商品やサービスについて興味を示すお客と掲示板で直接やり取りできたり、イベント情報を発信できたり、普通のホームページ以上に便利な機能が満載。

・効果

ユーザー数は、世界で5億人を超える。単純計算で全世界の1/12のユーザ数が存在するので、影響力は大きい。
しかし、現時点では日本のユーザー数は少ない。浸透するかどうかも微妙。ただし、英語、スペイン語が出来るのであればやったほうがよい。というより、やらない理由がない。

・操作性

現状のUIは日本人には合わないと思う。確かに色々なことが可能だし、WEBの扱いに慣れている人やエンジニアには魅力である。
しかし、一般ユーザーが使ってもなにをやっていいかわからず、登録して放置となる可能性が高い。また、使っていても掲示板にツイッターのつぶやきを垂れ流しているだけの人も多いようだ。日本で広がるには、もっと操作が簡単になるか、手厚いサービスが必要だと思う。

・その他のソフトウェアとの連携

かなり良い。Twitter, Youtube, Ustreamとの相性も良い。楽しいゲームもある。それなりのWEB知識で、かなりの効果を生み出すマーケティングも可能。今後、色々なマーケティング手法とイノベーションが生まれると思う。特に、金をばらまかない政治的な活動ができるようになれば、世界は大きく変わるだろう。…これは無理か。

・将来性

高い。ビジネスという観点だけからみるなら、googleを超える。英語、スペイン圏でビジネスをやるなら必須のツールになるはず。

・日本

実名での公開がネック。若い世代は抵抗ないだろうが、2ch全盛期頃にWEBを使い始めた世代は拒否反応が強いだろう。ITの世界でも世代間格差がどんどん生まれてくるはず。今後、格差社会を広げる原因を担うアプリともいえる。今の格差はお金に関する話が多いが、10年後にはIT格差が社会問題になると思う。

追伸

公開できる状態になったら、ファンページを公開します。
そのときはよろしくお願いします。

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2010年10月26日火曜日

「夜と霧」の感想

この本を読後、すぐに眠りについた。

そして、夢をみた。

その世界は戦争中だった。

私は戦火の中で彼女を探していた。しかし、発見した彼女は敵兵士に乱暴されている最中だった。

私は駆け出した。しかし、走っても走っても彼女には近づけない。なぜ距離が近づかないのかと私は焦った。

彼女と目が合った。その目はうつろで人形のようだった。私は叫び声をあげた。

そこで目が覚めた。時計を見るとまだ4:00前だった。隣には無造作に置かれた「夜と霧」の本があった。私の全身からは、冷や汗が出ていた。



若者の「希望は戦争」という記事を書いた赤木智弘さんの論文が一時期話題になったことがある。

若者といっても赤木氏は私より年上だ。彼より社会を長く生きていない私が彼に物を言うのには抵抗があるが、あえて言いたい。

「この本を読め」

と。

 私も氷河期世代の人間だから、色々と苦労はしてきた。定職に就いていない時期は「この先どうするの?死ぬの?」ようなことも普通に言われたりした。しかし、戦争を望んだことは一度も無い。私が楽天的な性格ということもあるだろうが、私と赤木氏の思考の違いの答えはこの本にあると思った。

 この本はアウシュヴィッツという悲劇の歴史を知るための本ではない。この本で知ることができるのは、人間の精神のあり方だ。

本の中に

わたしたちが生きることからなにを期待するかではなく、生きることが私達から何を期待しているかが問題なのだ

という言葉があった。

その通りだと強く思った。

 私には夢がある。多くの夢が。それを果たしたいと強く思っている。生きることが私に期待しているのはこれらの夢を成就することに違いないとこの言葉を咀嚼しながら考えた。我ながら単純な思考だとも思う。

未来を見据えている人の精神は強い。驚くほどに。この本はそれを教えてくれる。

「希望が戦争」などと言ってしまうのは、現在にも未来にも希望が見い出せないからだろう。この本に記述されている被収容者達と同じように。

今の日本の若者の胸に去来しているのは、アウシュヴィッツの非収容者達と同じ精神状態なのだろうか。

しかし、ただ時代の流れに沿って生きているだけで日本人だけが極上の生活を得られる時代はバブルの崩壊と共に終了したのだ。

未来は与えれられるものから、掴み取るものへと変わっている。

現在(2010/10)、日本は中国の尖閣問題で世論が揺れている。ネット上では中国に対する過激な意見が飛び交っている。

もし、戦争が始まり日本が勝利すれば、中国人に対しナチスのような行動に出るのではないかと危惧するほどにだ。それは、中国側にも同様なことが言えるだろう。

今の状態で、両国が友好を結ぶことはできない。また、必要もない。しばらく距離を置いて頭を冷やしたほうが両国のためになる。

大切なのは日本人や中国人といった人種ではない。

個人の精神だ。

中国人にも良い人間はたくさんいる。私は開発現場で多くの中国人に出会ったし、彼らはみな真面目でとても親切であった。ベトナムや台湾の人達も同様だ。

逆に、日本人でも性根の腐った人間はたくさんいた。

この本でも記述されているが、結局行動とは個人の精神の実体化した結果なのである。

国同士の仲が悪かろうと良かろうと、個人個人の人間性は別物だ。

著書のフランクルはこう述べている。

この世にはふたつの人間の種族がいる。まともな人間とまともでない人間と。

受難の民は攻撃的になる。とりかえしがつかなくなる前に、わたしたちも自分に問いかけなければならない。

自分はまともな人間なのか、と。

その時、この本は必ず大きな助けとなるだろう。

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2010年10月23日土曜日

Eclipseのsubversion操作ではまったこと

Eclipseのsubversion操作ではまったので、その解決方法のメモ


実施する(した)こと


  • subversionのリポジトリからプロジェクトを取得

  • 取得したプロジェクトを、プロジェクト名称を変更して完全な別プロジェクトとして作成

  • 作業完了後、別プロジェクトとしてコミットを行う



はまったこと

プロジェクトフォルダ右クリック → チーム → プロジェクトの共有

で同一リポジトリに別プロジェクトとしてコミットしようとした。
しかし、リポジトリから作成したプロジェクトなので、他のプロジェクトに関連づいてしまっている。

なので、別プロジェクトとして管理するには

プロジェクトフォルダ右クリック → チーム → 切断

という作業が必要となる。これがeclipseでのやり方がわからなくてはまりました。
(言い訳をさせていただくと、私は普段はコマンドで叩いているのです。自宅はgitですし…。)

上記切断作業後、

プロジェクトフォルダ右クリック → チーム → プロジェクトの共有

が可能になるので、あとは普段の作業と一緒でOKになりました。
既存のリポジトリを選択し、コミットしたいファイルを選択して、コメントを記述してcommitを行う。無事リリースも終了。
eclipseは最高ですが、時々最悪ですね。
でも、作業トータルで考えると明らかにプラスなので手放せませんよね。

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基礎を制するものは世界を制す - 書評 - 『プログラムはなぜ動くのか 第2版 知っておきたいプログラムの基礎知識』

  • 公開日:2010年10月23日
  • 最終更新日:2015年08月02日

はじめに


現在は技術の進歩が、とてつもなく早い世の中です。最新のプロダクトが、一年で開発停止になるのもめずらしくありません。
だからこそ我々エンジニアは、基礎をきっちりと身につけておかないといけません。幹となる知識をしっかりと理解しておくことで、最新の技術の良し悪しを理解し、キャッチアップの速度をあげることができます。

本書の特徴


本書は時代の流行り廃れに左右されない基本を身につけられる本です。
家の建設でいうと基礎の部分です。基礎の部分がダメだと、どんなに素晴らしい外装や内装を施しても、ちょっとしたことで全てが崩壊してしまいます。大きな家であればあるほど、基礎が重要となります。

技術も同じことが言えます。知識を積み重ねれば積み重ねるほど、基礎の部分もしっかりと強くしていかないといけません。基礎が貧弱だと、新しい技術を身につけるのも時間がかかりますし、理解も表面にとどまってしまいます。

何事も基礎の反復が重要。どの道の一流の人達もよくいっていることです。でも、凡人は飽きてしまします。でも、それでいいと思います。思い出した時、何度も何度も読み返すことが重要です。そうして知識の幹はどんどんと太くなっていきます。

だから、私も完全に理解するまで繰り返し反復したいと思います。そして、その知識は、いつかきっと自らの底力となって役に立ってくれるはずです。

2015/08/02追記

5年ぶりに本書を読み返しました。そして、確信しました。本書は、

間違いなくプログラマーズバイブルである

ということです。

日々に忙殺されると学習時間がなかなか取れません。一度読んだ本を再び開くことは、めったにないのが現実です。
ただ、この本は何度も読み返す価値があります。ふと時間ができた時、読み返すことで、以前よりも自分のエンジニアとしての力が向上していることを確認できます。

もしあなたがエンジニアの世界で生きていくつもりなら、本書は本棚、もしくはkindleの中に保管しておきましょう。

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Androidでsqlite

sqliteを使う場合はパフォーマンスを意識する習慣を身につけましょう。

androidアプリを作成すると、sqliteを使用するケースは非常に多いと思います。しかし、アプリでsqlを使用する場合は、ただ単に期待通りの結果を取得するのではなく、体感速度も意識しましょう。携帯端末アプリでの、長時間検索は不快なことこの上ないです。

そして、sqlのパフォーマンスを改善する時に役に立つのが、explainコマンドです。
explainを使うと、sqlの実行計画を閲覧することができます。

コマンドライン上で

explain select * from hoge;

とsql文を実行します。
ただし、このままだと非常に見難いので、

.explain ON

最初にコマンドを叩きましょう。

その後、

explain select * from hoge;

と実行すると、体裁が整っていて非常に見やすいはずです。

ちなみにexplainの見方は以下のサイトに記述されています。
http://www.hwaci.com/sw/sqlite/opcode.html
最初はとっつきにくいですが、頑張って理解してください。同時に、技術をユーザーの視点から見ることができるようにもなるはずですから。

追伸1
もうすぐオリジナルandroidアプリの第2作目を公開できそうです。シンプルなアプリなので暇つぶしにでもどうぞ。

追伸2
色々androidに関する知識が蓄積してきたので、このへんで色々とoutputしていきたいと思います。私がよく利用しているサイト・書籍・アプリ等々。

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2010年10月20日水曜日

「幼年期の終わり」の感想

個人的にSF小説はあまり好きではありませんが、この作品は別格でした。
本当の名作は時代やジャンルをも超越するのだということを教えてくれた本です。
SFなんてくだらない。そう思い込んでいた私の考えを粉砕してくれました。



 ここでは、この物語をSFという視点ではなく、文学という視点から物語を思索してみようと思います。

 この物語は、
「人間が争いを放棄し、生きていくのに必要 な物質を全て満たしとき、人類はどういった方向へと向かうのか。」
という問いを投げかけてきます。
 この本が書かれたのは1950年代で、現在は2010年です。当時と比べて、人類の生産性は大きくあがりました。世界の先進国では、貧乏な人間ほど肥満になるという現象が浮上するほどにです。
 しかし、貧困国では、いまだに大勢の餓死者が出ています。日本では、コンビニ、ファミレス、スーパー等の店舗で大量の食事が廃棄されているというのに…。これはひどく矛盾した社会です。しかし、この問題もそう遠くない未来に解決されるでしょう。そして、人類は飢えを克服すれば、さらなる生活の向上を目指すようになります。世界の一部の先進国ではすでにそうなっているように。
 人類の努力で、素晴らしい多くの技術が発展しました。しかしその結果として、世界中の先進国では、職のない失業者が大量にあふれています。皮肉なことに、人を幸せにするはずの技術が、人から仕事を奪ってしまったのです。

過去は

仕事量 < 需要

だったのが、

現代は

仕事量 > 需要

となってしまったのです。

 この現象は新興国の急速な発展でさらに高まるでしょう。今後、食料は今より少ない人口で大量生産が可能となり、「働かざるもの食うべからず」という言葉は、過去ものとなり、働かなくても食える社会が到来するはずです。このような社会で人はどう生きていけばいいのでしょうか。

 この物語の中では、人は学ぶことに重きをおいて生きていました。大学院で高度な専門項目を学ぶ、専門項目以外にも好きなことを突き詰めていく。確かに理想です。私もそういう世界がいつかきてほしいと強く願っています。
 しかし、そんな世界が果たしてうまく機能するのでしょうか。人は、自分の生活を過去とは比較しません。
他人と比較するのです。
 物質が全て満たされた世界では、人は生れながらの顔や身長でお互いを比較するようになるのでしょうか。でも、顔や身長も自由に変更できる時代もくるでしょう。そのとき人はなにをもって幸福感や満足感を得るのでしょうか・・・。

そんなことを色々と考えさせてくれる本でした。未読のかたは、ぜひ一読をお勧めします。
その辺のビジネス書・専門書・歴史本を読むよりも、多くの示唆を与えてくれる素晴らしい本です。

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2010年10月12日火曜日

悪霊1巻の感想

光文社古典新訳文庫より、亀山郁夫氏の新訳が発売されました。
ドストエフスキーの代表作の一つ「悪霊」です。




私は、亀山訳の「カラマーゾフの兄弟」と「罪と罰」を読んでドストエフスキーにはまったので、ためらいもなく即購入した。

亀山氏は、この悪霊をドストエフスキーの地獄編と評している。しかし、この1巻では、そのような雰囲気は感じられない。淡々と、1861年のロシアの農奴解放令(*1)によって揺れる世界が描かれている。一方で、罪と罰のような読み易さはなく、第1章の説明描写はカラマーゾフの兄弟を連想した。

この物語の主人公はニコライ・スタヴローギン(以下ニコライ)であるが、ニコライの本格的な登場は1巻の後半になる。1巻の前半~中盤までの話は、ステパン・ウェルホヴェンスキー(以下ステパン)と友人のワルワーラ・スタヴローギン(以下ワルワーラ)が中心となっている。彼らの20年にも及ぶ友情と恋愛を綯い混ぜたような奇妙な関係が、この先物語に大きな影響を及ぼすことが伝わってくる。

2章のハリー王子縁談では、ワルワーラの息子ニコライの狂った複数のエピソードが紹介される。一方で、ステパンはワルワーラからダーリヤ(以下ダーシャ)との結婚話を突きつけられる。

ここで怪訝に思うのが、ワルワーラが、なぜダーシャとステパンを結婚させようとしたかである。ダーシャはワルワーラの養女である。ステパンとワルワーラはかつて恋愛関係に近い仲にもなっている。なのに、養女ダーシャとの結婚を強制的に勧めた。この時のワルワーラの心情はいかなものだったのだろうか。

3章は、一気に色々な人物が登場する。一度に、彼らの関係を理解することは難しいが、栞にある主要登場人物を照らし合せながら読み進めた。

4章では、マリヤ・レビャートキナ(以下マリヤ)が登場する。教会堂での礼拝式にいたワルワーラの前にマリヤが現れ、ワルワーラは、ワルワーラ婦人の屋敷へと彼女を連れて行く。

5 章は、この1巻で最も話が盛り上がる。マリヤの兄であるレビャートキン大佐が登場し、マリヤが施しを受けた金をワルワーラに突き返す。一方で、妹のマリヤは領地を貰い受けたと主張する。この辺のワルワーラとレビャートキンの立場は、農奴解放令という大きな時代の変遷を受けとめようとしながらも、受け取りきれていない状況を描いているのだろうか。

また、ラストではステパンの息子であるピョートルが登場する。ステパンはあくまで息子としてピョートルに接するが、ピョートルはステパンに親愛の情をもっていないのは明らかだ。この悲しい現実に打ちのめされるステパンは不憫であった。



それにしても、なんという凄い小説なのだろうというのが1巻全体を通しての感想だ。

ドストエフスキーの小説からは、強烈な作者からのメッセージと思想が伝わってくる。それは「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」もそうだった。

亀山氏の悪霊は全3巻で刊行される予定のようだ。次の2巻を楽しみに待ちたいと思う。


(*1)ロシアの農奴解放令

1861年にアレクサンドル2世によって発令。クリミア戦争に敗北したアレクサンドル2世が、ロシアの後進性を痛感して取り組んだ。
 ツアーリズム(ロシア帝国の絶対君主制体制)の危機を感じた皇帝が、「下からの革命による改革よりは上からの改革の方が良い」と廃止を決めた。
 しかし、この農奴解放は、旧地主の大反対によって、農民にとってかなり不利だったため、農民の生活はすぐにはよくならなかった。

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